​

最後のメール

 

 

月明かりの部屋

ぼんやり光る画面を見ていた

送れなかった

最後のメール

 

もうわかってる

何もかもが遅過ぎていることなんて

ボタンはまだ押せないまま

消えた画面に雫が落ちる

 

涙があるから

笑顔があるのかな

悲しみなんかいらないのに

また現れるのは

きっとその先にある

笑顔を教えてくれてるのかな

 

 

すき間風の音

鳴いてるように聞こえたあの夜

あなたの元にも

届いてるかな

 

すれ違っていた二人には

近過ぎた分遠ざかってく

強がりなんていらないよ

わかっていたのに…

 

さよならさえ

言えずに別れたの

もっと素直になれば良かった？

言わなくてもいい事

ばかりが増えて

伝える事から逃げてたの

 

涙があるから

笑顔があるのかな

悲しみなんかいらないのに

また現れるのは

きっとその先にある

笑顔を教えてくれてるのかな

 

さよならさえ

言えずに別れたの

もっと素直になれば良かった

最後の力を振り絞って送るの

あなたに一言

「ありがとう。」と