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離れない

離れない

もうなれない

もう通れない

戻れない

花びらが舞っているかのよう
夏を置き去りにした秋雨が
少しずつ指先を冷やしてゆく夕暮れ

思い出はいつも走馬灯のよう
始まりから終わりまで
一生分の一瞬が今も輝いている

一定に過ぎるはずの時間が
速くも遅くもなって地団駄
感情なんてあってないようなもん
鼓動ががチグハグな効果音

気付いた時には君がいなくて
殺風景に見えた世界で
何を探してるんだろう
自分だけが何も分かってない

離れない
離れない
君が頭から離れない
もうなれない
もうなれない
君の恋人にはもうなれない
もう通れない
もう通れない
君へ続く道はもう通れない
戻れない
戻れない
あの頃の二人に戻れないのに

幸せが待っているかのよう
全てがバラ色に見えていた
代償があまりにも大きくて

めくり忘れたカレンダーに
記された〇が安定剤に
なって自分で自分をごまかして
手を止めたのはもう何回目?

昨日と同じ今日を過ごして
分かり切ったストーリーで
いつかまたどこかで会えたらなんて
嗚呼なんて情けない

離れない離れない

君が頭から離れない

もうなれない

もうなれない

君の恋人にはもうなれない

もう通れない

もう通れない

君へ続く道はもう通れない

戻れない

戻れない

あの頃の二人に戻れないのに

 

離れない

もうなれない

もう通れない

​戻れないのに

 

離れない離れない

君が頭から離れない

もうなれない

もうなれない

君の恋人にはもうなれない

もう通れない

もう通れない

君へ続く道はもう通れない

戻れない

戻れない

あの頃の二人に戻れないのに

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